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男と男の生きる街のkojikojiのレビュー・感想・評価

男と男の生きる街(1962年製作の映画)
3.6
この作品は思い入れがある。
初めて見たのが、裕次郎さんの亡くなった年。地元のUHF局で年末に追悼でこの作品と、「黄金の野郎ども」、同じ年に亡くなった、鶴田浩二の「誇り高き挑戦」が一挙放映された。それを録画して当時見たんだよな。
ほんと久々に鑑賞。

加藤武、大坂志郎、渡辺美佐子、南田洋子に、芦川いづみは出番少ないけどいいです。

内容は裕次郎は新聞記者で、ある殺人事件を追うことに。現場となったホテルには、加藤武扮する北川刑事の姿が。
殺されたのは5年前にフランスにいったきり消息不明だった、芦川いづみの兄である画家であることがわかる。芦川いづみの見せた兄の写真には現場にいた渡辺美佐子が写っていた。渡辺美佐子と深い関係があるのを突き止める。それには密輸組織と関連していることがわかる。

加藤武は裕次郎の亡くなった父の元相棒だった刑事。折り合い悪く、その組織を追っていた時運悪く、北川刑事が撃った銃弾によって亡くなったが、裕次郎はそれを故意ではないかと密かに思っている…しかし。

事件、組織の真相を追う裕次郎と、加藤武。終わりかたはよかった。

この作品の加藤武がとてもいい。

脚本熊井啓。日活らしいストーリーではあるが、大坂志郎が何故密輸に手を染めたかなど背景は世相的。
港越しに貨物線と、海、裕次郎を日活スコープの画面で見せる絵がすごく印象深かった。

ラストの爆破シーンがすごい。加藤武の火だるまになって火を消そうとするところ凄まじい。

主題歌あまり有名な曲ではないけど好き。
オープニングで何故かジーンときてしまった。
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