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パリ、テキサスのziziのレビュー・感想・評価

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
5.0
ロードムービーの観念、というか根本に気づかされた笑

何の旅に出るのか。
逃げ出すのか、追いかけるのか、探すのか、会いたいのか、避けるのか、忘れるためなのか、思い出すためなのか。
壊れてしまったところから距離と時間を置いて再会、再生する家族。
父と子、父と母、母と子、という組合わせしかなく、たぶん3人が家族として再生する時は母と子が父を探す旅に出るときなんだろう、て温かい希望の見えるラストに感動した…

それにしても弟夫婦の奥さんの気持ちも痛いくらいわかった笑
「そして父になる」的な、板挟み状態の子ども、
そしてお母さんの子どもへの愛情と防衛本能。
たとえ育ての親でも男性にはわからない子どもへの強い執着があるんだな…
学校から歩いて一緒に帰るトラヴィスとハンターのシーン大好き
「歩く」っていいね。
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