土平木艮

トム・ヤム・クン!の土平木艮のネタバレレビュー・内容・結末

トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ…少年時代から、象のポーヤイ、その子・コーンと家族同然に暮らす主人公・カーム→ポーヤイを王様に献上するはずが、実はギャングの企み。父親は撃たれ、ポーヤイとコーンはオーストラリアに連れ去られる→象親子を追ってシドニーへ。『トムヤムクン』という店が悪党のアジト→ギャングに濡れ衣を着せられ、追われる身に→タイ系警官・マークやコールガール(?)のプラ達の助けを得て、コーンは助け出す。ついでに『トムヤムクン』の希少動物絡みの犯罪も摘発→大ボス・マダムローズのアジトへ→ポーヤイは骨にされて飾り物に。怒り爆発。悪党達を退治→コーンと共に帰路へ着く。



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新年最初、『景気の良さそうな作品』を観たかったのでチョイス。

見どころは『トニー・ジャーのアクション』と『主人公・カーム、そして制作スタッフの"象"への愛』。

話し運びは結構『大雑把』。それでもストーリーは追える。アクション映画なので『細々した説明は省略してアクションに時間を割く』、このやり方でOK。

カームが『ナイフで脇腹を刺されてから異常に強くなる』とか、そんな細かいコトは気にしてはいけない作品。
とにかく『トニー・ジャーのアクション』と『象』。



アクションの見せ方が多彩なので、見ていて飽きない。
トニー・ジャーの『ワイヤーもCGもスタントも使わない』アクションが見もの。往年のジャッキー・チェンのカンフー映画の様な味わい。
ムエタイやクラビー・クラボーンを駆使したアクションは初めて見たので、新鮮だった。

象がタイの街中を走り回る場面も、斬新な絵面。
仔象がカワイイ。



シドニーのタイ仏教の和尚様が白人男性だったり、大ボス・マダムローズが『自分を蔑んで排除しようとする一族を駆逐してのし上がる"性転換キャラ(MtF)"』だったり、アクションの敵役が『カポエラ、カンフー、剣術、プロレスラー』と国際色豊かだったり…と色々な方面で『ボーダーレス』なので『結構時代を先取りしてる感じだな(2005年作品)』と思った。


ジョン・ウィックと言い本作と言い、『動物好き』を怒らせると大変なコトになる模様。


アクション映画好きにはオススメ。

必殺技は『飛び膝蹴り』。
土平木艮

土平木艮