ハンポコナヨツナ

瀬降り物語のハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

瀬降り物語(1985年製作の映画)
3.5
中島貞夫監督作品。

主演にショーケンこと萩原健一。
日本の民族学に関する本で“サンカ(せぶり)”と呼ばれる、欧米でいうところのジプシーのような生活をしていた幻の漂白民が日本にもいた事を知って興味を持ち、関連の資料を探していてこの映画の事を知りました。
正直、サンカに関する詳細を知らないと全くもってなんのこっちゃという映画ですが、少しでもサンカの事を見聞きした方には見応えのある作品だと思います。
丹念に取材したであろうサンカ独特の生活や習慣、風習の一端が映画作品として残っていた事自体がかなり貴重です。

また、ショーケンを始め他の演者の皆さんもかなり熱の入った演技を見せてくれていて、文部省推薦的なかなり真面目で地味な作品ですがなかなか見応えがあるかと思います。
この映画はレンタルにはなかなか置いてないかと思いますが(自分は購入しました)、もし観るチャンスがありましたら、ネットでも書籍でもいいですので先にサンカの基礎知識を頭に入れておくと、より深く作品を観れるかと思います。
テレ朝の「報道発ドキュメンタリ宣言」という番組でサンカを扱った回(こちらもかなり貴重な資料です!)がありますので、それの動画を見るとどういった民族か分かりやすいのでオススメです。

興味を持った方は是非!