ごばお

王立宇宙軍 オネアミスの翼のごばおのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『王立宇宙軍~』なんてあるんで地球外生物との戦争モノかと思ったら全く違った。
旦那はこの作品が好きなようで映画を見てきたにも関わらず2度目の鑑賞でもいたく感動していたが、自分には少しピンと来なかった。作画も見事で躍動感もあるし退屈もしないんだけど、掴みどころがないというか。なんだろう。。楽しんだのにも関わらず感じる。なんとなくな疎外感。。

冒頭のすごく適当だったシロツグが宇宙に行ったら神様みたいになっちゃったのも不思議だった。人間はこんなにも変わるモノかと。。とはいえ、こんなに変わるモノで、そんな人間そのものを描いた作品なのかなと思ったら腑に落ちた。
だけどやっぱり感じる、自分にはちょっと入れ込めないところ。性差で片付けるのもなんだけど、これは『男の子の生態を描いた話』なのかなあと思った。

話は変わるのだけど、この前の月食で月に映る地球の影を眺めてたらすごく遠い心持ちになった。刻々と動く地球の影を見て地球が本当に動いてることとか存在することとかが肌でわかったというか。
知識としては知っているし宇宙や星の存在を疑ったことなんかないんだけど、自分が在って動いてるみたいに宇宙も在って動いてるんだって。
ワクワクした気持ちはなくて、すごく静かで厳かなものだった。
その時の自分は祈りや感謝は生まれなかったんだけど、ロケットから地球の灯りを見た時、こういうのに近い感じだったのかなシロツグって思った。
そんな気持ちになったのもこの作品を見たおかげかもしれない。
なんだかんだと心掻き乱れる作品だった。
ごばお

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