パン

王立宇宙軍 オネアミスの翼のパンのレビュー・感想・評価

4.5
バンダイ初映画。
ジブリ映画のようなスケールの大きさ。
そして奇抜なファッションセンスに街並みのデザイン。

敵国の言語はちゃんと字幕を用意してるという作りこみ。
これ実はでたらめな音の羅列を外国人に喋らせて作った人工言語なんだよね。
この作品作ってた頃って庵野秀明はまだ大学生の1スタッフだったって言うんだから凄いよなあ。

80年代後半の作品なのにどこか70年代アニメのような古臭さがある。
そこがまた良い。 
なんていうか古き良きオタクたちが「力を合わせて作り上げたぞ!」って感じが伝わってくる。 
ちゃんと世界が生き生きしているSF作品は見応えあるんだよなあ。  

「ロケット開発止めれば貧しい人たちが飯を食えるのにね」 
こういう冷戦時代みたいな社会派なセリフも登場する。
主人公の葛藤も面白い。

空中給油シーンやコックピットに移りこんだ背景が回転するシーンとか細かい演出も凄すぎる。 
クライマックスの展開、盛り上げ方も好きだ。
森本レオが声やってるんだけど、あまり上手くないのにハマってるのが何とも絶妙… 

そういやBF2042にオービットってマップがあるんだけどあれ「まんま王立宇宙軍じゃん」って言ってる人いてちょっと笑ったの覚えてる。
普通は戦場でロケット打ち上げないよね…
パン

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