パンさんの映画レビュー・感想・評価

パン

パン

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.5

やっぱりSFの古典映画、名作と言えばこの2001年宇宙の旅だろう。
現代ならインターステラーとかもっと人に勧めしやすいSF映画があるけどさ。

冒頭の"猿だった人類が宇宙に行けるほどに進化しました"み
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.7

結構難解な映画。
物語について考える上で冒頭のカッコウの映像がとても重要だった。 

なんとも不気味すぎる集合住宅の光景、世界観。
ジェシー・アイゼンバーグが主演してる映画久々に観たわ。 
この人好き
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.5

「心臓の前に脳が壊れる全ての人へ」
あのギャスパー・ノエがお得意の性やバイオレンスを封印した珍しい作品だ。
あと違法薬物も出てこない。

なので今までのギャスパーノエ作品とかなり異なる内容になってい
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野球少女(2019年製作の映画)

3.8

野球大好き少女なのに女であるが故に色々と苦労してしまうお話。  
しかもプロ野球入りを目指すというのが凄い! 
実在の選手がモデルになっている映画だ。 

韓国では96年までプロ野球選手に女性は認めら
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座頭市(1989年製作の映画)

4.3

勝新が監督、主演を務めた座頭市シリーズの集大成作品。 
名作と名高い血煙り街道や初代座頭市に負けないくらいの出来! 

今回4Kデジタルリマスター版で鑑賞したが画質の良さにビビりまくった。 
本当に8
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

3.8

これまた随分と作家性の強い作品。 
時も場所も伏せ全て謎のまま、世界のどこかの山岳地帯を舞台に物語が進行していく。 
ゲリラ組織の兵士として徹底的に育て上げられる少年少女たち8名。 
彼らの一番の任務
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.5

うわーめっちゃ熱かった!!!!
衝撃の実話。
ゲームや車に一切興味ない人でも楽しめるし超お勧めの作品だ。 
レースゲーム上手いことが取り柄の男の子が本物のレーサーを目指すというもの。

それにしても本
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

3.7

オダギリジョーなんでも演じれて凄い!
この人本当に顔だけの俳優じゃないわ。
ちゃんと映画やドラマの世界で他の人以上に頑張ってて非常に好感持てる。
2004年の大河ドラマ、新選組!の頃から好きだわ。
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.6

響って聞くとサントリーのウイスキーみたいな名前だな…とか思ってしまう笑
文学の才能を持った15歳の少女の物語。
平手友梨奈さんの演技がかなり説得力あって本当にこういう人間がいそうだなとか錯覚してしまっ
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.1

※閲覧注意(ショッキングな本物映像多数あり) 
シリア内戦の中心であるラッカを描いた社会派ドキュメンタリー作品。
タイトルの"ラッカは静かに虐殺されている"は通称RBSS、設立されたジャーナリスト集団
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バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.7

まんまGTAみたいなノリで面白い。
話が微妙にややこしいが、一応銀行強盗映画だ。 
実はこの内容実話ベースで71年にロンドンで発生したベイカーストリート強盗事件を参考にしている。

ステイサム主演だけ
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エル・シド(1961年製作の映画)

4.0

映画始まるまで6分以上もかかるのやばすぎでしょw
初っ端から大作感出まくってる歴史スペクタクル物。 

11世紀後半カスティーリャ王国の伝説的英雄、エルシドの物語だ。 
衣装がめっちゃカッコいいわスペ
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.6

スパイク・ジョーンズ監督の才気溢れる長編監督デビュー作!
ファイトクラブみたいな映画好きな人なら多分ハマる傑作カルト映画だと思う。

自分は冒頭の人形劇の時点で心鷲掴みになった。
「猿は幸せだよ。人間
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ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)

3.5

武器商人の現実を描いた映画。
まさに死の商人。
OPで弾丸が作られ人を殺すまで一連のシーンを弾丸視点で描いてるの中々センス炸裂してると思う。斬新だな。
ニコラスケイジが主演してるのもあって結構鑑賞され
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ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

4.1

予告編見て気になったから鑑賞してみた。
2015年のパリ同時多発テロ事件の被害者を描いた映画。 
あの事件はかなり鮮明に覚えてるがもう結構時間経ったな…
本当にショッキングだった。 

タイトルからも
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バックドラフト(1991年製作の映画)

3.8

王道な消防士映画。 
主人公は地味な感じだがストーリーは熱い。映像的にも。 
オンリーザブレイブとか他の消防士映画と比べると普通過ぎる内容だが、これはこれで面白い。
あとタワーリングインフェルノなんか
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トロイ(2004年製作の映画)

4.9

ハリウッドの大作戦争映画の中で一番好きかもしれない。
こちらの劇場公開版はリアルタイムで映画館で観た。
当時12歳とかだったかな。
一体自分はこの映画を今日まで何回観たことだろうか…

DC(ディレク
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シャイン(1996年製作の映画)

3.9

高圧的な父親って本当に子どもの才能を食い殺すよな…
吐き気がした。悪気がないのもまた恐ろしい。

家出ていこうとすると「家庭を破壊する気か!?」と脅迫してくる。
子供を自分のオモチャとでも思ってるのか
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

今敏監督のファンなのでもうとっくにレビューしてると思ってたが書いてなかったので書く。
映画インセプションの元ネタ的なアニメ。
この映画からかなり強く影響されてることがわかる。
今監督、あまりに短命すぎ
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火まつり(1985年製作の映画)

4.5

最初の10分で傑作を確信した。
前は海、後ろは山に囲まれた紀州・熊野の田舎町の物語だ。  

主人公はこの町の乱暴者である達夫。 
腕っぷしの立つ木こりだ。
妻子持ちの身だが同僚や漁師とつるんで悪さし
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.1

発想が凄い!
こんな恐ろしいほどアートな社会派作品初めて観た。  
アニメーションが神すぎる。

内容的には非常に難解でまるで外国のよくわからない美術館にでも行った気分になる。 
実はこの作品は実在し
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

天才の責任、苦悩、孤独、生涯がたっぷり描かれていた。  
もう今から100年近くも前にブラックホール研究してたんだからな彼は…まさに天才。
映像表現や音の使い方が今までのノーラン作品と結構違ってて新し
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女囚さそり けもの部屋(1973年製作の映画)

3.9

女囚さそりシリーズの3作品目。
初っ端から追って来た警官の腕を切り落とすゴア表現ありだったり、相変わらず人を選ぶ内容だが今までのさそり作品を観れた人たちなら問題なく楽しめるはず。
これだけシリーズ出し
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ポップ・アイ(2017年製作の映画)

3.8

「世間はクソ食らえ。2人で生きよう」
世にも珍しい像と旅するロードムービー。
こんな動物映画は初めてだ。
シンガポール出身の女性映画監督カーステン・タンによる作品。

道中で警察の世話になったり、ゲイ
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電人ザボーガー(2010年製作の映画)

3.1

邦キチ!映子さんの1巻で紹介されてて面白そうだったので鑑賞した作品。
本作は70年代のテレビドラマシリーズ、ザボーガのリメイク映画だ。
子供向けのロボット作品?と見せかけて実は何から何までおじさん向け
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

3.2

歌は良いんだけどストーリーはイマイチ。
THE 陽キャ映画すぎてそもそも雰囲気が苦手だったし自分にはちょっと合わなかったかな。
良くも悪くも2000年代前半くらいの日本ドラマみたいな内容だなって思った
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

3.7

あのジョージルーカスも参考にしたと言われる本作。
戦国時代が舞台で金と出世のために戦に参加する百姓2人… 
お互いを毒づきながらの珍道中がなんとも愉快だった。 

三船敏郎はもちろん侍として出てくる。
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百合の雨音(2022年製作の映画)

3.8

あのロマンポルノが現代に蘇った!
50周年プロジェクト、ロマンポルノ・ナウの中で唯一観てなかったのが本作。

愛してる!と手は既に鑑賞したがあの2本に負けないくらい良い映画だった。 
文学的さとAVみ
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草原の椅子(2013年製作の映画)

3.7

虐待された子供を預かることになった佐藤浩市のお話。
彼は決して悪い人じゃないけど浮気しまくるクズ。 

取引先の社長(西村雅彦)がうざすぎて面白い笑
立場上の人に「ため口で名前呼びして」とか言われるの
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.6

かなり前に観たヴェンダース作品のアメリカの友人。
クライムサスペンスの傑作としても知られている。
個人的にパリテキサスやPERFECT DAYSのほうが好きかな。
ヴェンダースは犯罪とか描くより人と人
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最後の誘惑(1988年製作の映画)

3.5

かなり斬新な切り口で描かれる人間味の強いイエスキリストだ。 
中々賛否分かれそうな内容。 
孤独な一人の男性の葛藤を中心に物語が展開していく。

本作はスコセッシ監督にポールシュレイダー脚本とタクシー
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泥の河(1981年製作の映画)

4.2

81年公開のモノクロ映画。
戦後情緒溢れる大阪が舞台でどこかATGテイストな映画だった。
宿船で暮らす家族と少年の交流… 

昭和って今より人間が精神的に豊かだったかもね。
現代人は無駄な情報まで浴び
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.8

スタンドバイミー公開から2年後くらいのリバーフェニックスが出てる。 
もうこの映画の時点でルックス的に完成されすぎてて驚く! 
年齢的にはまだ17歳とかだよな…ほぼアッシュリンクスだった。

可愛らし
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KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

3.6

今月発生した台湾東部の大震災ニュースで真っ先に思い出した映画。 
日本統治下である1931年の台湾が物語の舞台だ。
本作は実際に甲子園に出場を果たした嘉義農林学校を描いた感動の実話である。 

割と日
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ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録(1991年製作の映画)

4.3

戦争映画史に残り続ける怪作、人類の財産と言っても過言ではない"地獄の黙示録"の制作過程に限界まで迫ったドキュメンタリー映画。
普通の監督は絶対やらないような撮影をやってるから非常に興味深い内容だった。
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.6

ヴィム・ヴェンダース監督代表作の一つ。
まだ東と西に分かれていた頃のベルリン上空にて人々を上空から見守る天使のダミエル…
やがて人間の女性に恋をする。 

天使は天使で大変だね。 
天使たちが人間に憧
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