「The departed」
去り行く者、死者。
豪華すぎる俳優陣と骨太すぎる脚本。オリジナルの「インファナルアフェア」とはまた違った魅力。2時間半ずっとヒリヒリした空気感で最高でした。
マット・デイモンに、レオナルドディカプリオ、さらにジャック・ニコルソン…。凄すぎませんかこの組み合わせ。好きな俳優しか居なくて本当にありがとうという気持ち。
主役2人が素晴らしいことは勿論間違い無いのだけど、個人的にはジャック・ニコルソンが優勝でした。怖すぎるでしょあんなん。
彼ほどマフィア役が似合う人はそうそう居ないだろうな。
後半の畳み掛けが凄まじいというか、ラストスパートがえげつない作品ではあるのですが、前半や中盤もしっかりと面白いのがこの作品の凄いところ。ダレる箇所というか場面が一つもないんですよ。本当に凄い。
あとは、ディグナム。彼、あり得ないくらいに口悪くて、もはや嫌いになりそうなレベルだったのですが、この作品通して一番の影の功労者は彼なのでは…?1人で秘密を守り続け、最後自分でカタを付けてて、しかもそのやり方も冷静で。そう言った意味で、彼も最後に印象がひっくり返された人だなぁ。
あとはマフィアとか、ギャング映画にありがちな、悪い奴がなぜか生き残ってしまう、みたいなものも無くてよかった。因果応報というか、きちんと報われるべき人は報われるべき。
だからこそ、本当にビリーの切なさよ…。オリジナル版てもそうだったけど、こんなに孤独な人生はありません。レオナルドディカプリオが演じる役柄って、孤独な人が多い気がするな…
何というか久しぶりに、「これぞ映画」という作品を見た気がします。エネルギーに満ち満ちた作品というか、絶対に面白い作品にするという気概を感じた。