Seira

ディパーテッドのSeiraのレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
3.7
舞台が変わると雰囲気がガラッと変わるからすごいもんだ。
宗教の違いもかなりあるかな。
より孤独感が強い。そして自分探し。
こっちは2人とも自分が何かってことに迷いはなく、どう生きていくかに焦点が合っているような。

BillyとColinとFrankに絞られてる。
Frankの濃さったら。もはや主役。
驕れる者久しからずただ春の夜の夢の如し、ですね。
崩壊していく様が、彼の危うさが面白い。
インファナルアフェアはヤンとウォン警視、こっちはColinとFrank。
この2人の関係性が濃いからこそFrankの下で働き続けたことも最後に撃っちゃったこともしっくりくる。
“I know about you, Colin.
You know I'd never give you up.
You're like a...
-What, like a son? To you?
Is that what this is about?
All that murderin'... and fuckin'... and no sons?”
擬似的父子関係そして裏切り。
“What could I use you for?”
Frankに育てられたColinもまた完全合理主義者だから、そりゃ使えなくなったら殺されるよねお互い。
対してQueenannの薄いことと言ったら!
なんならDignamの方が大きいもんな。
なのでBillyとQueenannはあまり繋がり感じなかった。
Billyがマフィアに馴染んでることはなさそうで、潜入のせいで自分が分からなくなってはない。
やりたくないことやってて心病んでるけど。

女性が精神科医1人だけになってるのより面白かった。
たぶん父親はBillyなんだろう、知らんけど。
Seira

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