Jun潤

婚前特急のJun潤のレビュー・感想・評価

婚前特急(2011年製作の映画)
3.1
2021.03.11

吉高由里子未視聴案件。
今月公開予定の「まともじゃないのは君も一緒」の前田監督作品。

5人の男性と付き合っている吉高演じるOLのチエは、親友の結婚を機に5人の男性を「査定」して本当の相手を見つけようとする。

これは、、微妙でしたね、、。
おそらく現状過去一で性格の悪い吉高由里子。
チエが一番最初に見切りをつけた、浜野謙太演じる田無も大概ダメ人間。
コメディ映画と称していてもメイン二人が、自分のダメな部分と重なる共感性羞恥からか、見ていてムズムズするようなキャラだったのでなかなか気持ちが乗らず…。
特にBGMが要因なのか、雰囲気がコメディにも見えなかった気がします。

別れを切り出したのに付き合ってないと言われ体だけの関係を続けようとする田無に対し、自分のことを好きにさせようと彼に付き纏うチエの姿と、幸せな家庭を築いているトシ子の姿との対比や、田無よりもメリットがあるとしていた他の男性にも、価値観が合わなかったり気に入らない部分があったりしたのは、チエと田無の関係を浮き彫りにするのに一役買っていた気もしますが肝心の二人がね…。

色々あって田無の部屋の壁をブチ破り隣の部屋に住んでいた老女から、死別した旦那の話、喧嘩はできるうちにしときなさいという助言を得て本音をぶつけ合うチエと田無、そして唐突に結婚する二人。むむむ、唐突…。

上記の老女の言葉や百人一首にある「人知れずこそ 思ひそめしか」など、なかなかいいセリフもあり、加瀬亮榎木孝明吉村卓也演じる癖のあるチエの彼氏たちや宇野祥平演じるチエの会社のできない年上の後輩など、掘り下げ甲斐のありそうなキャラがいたので、群像劇の方が見応えありそうな気がしましたが、なかなか…。
Jun潤

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