しどけ梨太郎

ジュラシック・パークのしどけ梨太郎のレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.0
おじいちゃんが思慮の浅いやつなのはたしかにそうなんだけど、長年の夢をついに叶えたぞってなって、業務的な視察のツアーに愛しの孫たちも招待して、寸劇も素敵なランチも用意して、みんなよろこんでくれるし褒めてくれるぞ〜とワクワクしていたのに、それが一気にうまくいかなくなってしまったのがかわいそうでつらかった。食堂でアイスを食べるシーンで「溶けちゃったよ.....」と落ち込んでいるのもつら過ぎて泣けてしまうし、孫たちが食堂でごはんを食べるシーンで、ツアーの招待客の人数とは不釣合いなビュッフェの用意が映って、「おじいちゃん、すごくこの日をたのしみにしていたんだろうな」というのが分かってしまってつらくなった。

この映画を観れば、夢を追うことが大切と単純には言えなくなるだろう。言ってしまえば、ダイナマイトも原爆も誰かの夢だったんだなぁと思った。

サム・ニールを『ポゼッション』でしか見たことがなかったので、最後に子どもと仲良くなれてよかったね😊と思った。

映像はたしかにすごかった。ぼくが生まれるより前なんだよなぁ......現代の低予算CGの何倍もすごい。質量がある。ティラノサウルス初登場シーンはパソコンの小さな画面で観ても大迫力だったので、スクリーンで観たらさぞかし怖かったんだろうなぁと思った。