Scratchy

幻の馬のScratchyのレビュー・感想・評価

幻の馬(1955年製作の映画)
4.0
デブキンも金持ちのタモツくんはじめかわいい雪国ルックのこどもたちにうろうろ家畜たちねずみにねこ。素晴らしすぎるロケーションに牧歌的なドラマと思いきやタイヘンだタイヘンだな嵐に山火事が四季巡る毎に次々と起こる。ジローくんの母親がいないことやライバル牧場との関係や騎手になりたい牧場の息子、若尾文子と北原義郎の恋愛なんかもいろいろ込み入ってるはいるけれど永田が撮りたいのは馬のレクイエム。ジローの呼びかけにいちいち馬の顔ドアップは変だったけど生まれたての仔馬かわいいし浜辺を疾駆するシーンかっこいい。運命のダービー直前に山火事トラウマ再発の危機にジローを東京に送ってやろうとする友だち、ライバル牧場主が結局連れてってくれてレースの際には一緒になって自分とこで育てた馬そっちのけでタケル!タケル!って応援しちゃう柳永二郎、いいヤツしかいない。ロバートのアスリートのコントみたいな斉藤役の騎手の方と対照的な微妙に演技うまい遊佐さん。
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