夕

ジョゼと虎と魚たちの夕のネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

誠実なラストで好感持ったな
主人公がボランティアとか身障者ってはたから聞く言葉に眉を顰めるシーンが多々あった,彼らにとってはそんなレッテル抜きに至極純粋にただ恋愛してるだけやったんやから結局数ヶ月でお別れしたこと自体も全くおかしいことじゃない,逆にあのラストのおかげでジョゼを彼女が愛読したサガンの「一年ののち」にある一節に接近させ,結果的に彼女が惹かれたそこにある何かを体験することができたとも言えるかもしれない,俗悪な言い方をするとそこは「健常者」たちの世界であり,彼らはやはり″よそ者″の侵入に白い目を向ける(主に上野樹里がその役を請け負ってた)
貝には貝の,魚には魚の,虎には虎の生き方がある,それぞれの治る鞘がある
とは思うものの,そんな別々の生き物たちがこうして奇妙に出会いまっとうに別れていく寄り道みたいな時間が愛おしい
池脇千鶴のたどたどしい喋りがキャラにぴったりあってて良かった,ちょっと間違ったらすげえ鼻につく感じになった気がする
妻夫木聡のアホそうな大学生もちゃんとハマってたな,,このある意味観客に目配せがない感じ,もうなかなか見れないよな
ちょくちょく挟まれる近所の女児たちのカットがやたら良かった
夕