初めてのイラン映画。異国の他愛も無い話ではあるが、何故か引き込まれてしまい、何百万ドルかけた超大作よりも印象に残る、不思議な作品。やはり映画は奥深い。
高圧的な教師、子どもの話を聞かない大人に対して、損得抜きに友達を思いやる子ども。その対比に色々と考えさせられる。
異国の田舎の話であり、単純に批判はできないが、「子どもがかわいそうだ」という感情が、現時点での自分の正解なのだろう。
自分が子どもの頃、教師はここまでひどくはなかったものの、体罰は当たり前のものであったし、親は怖いものだった。それがしつけと言われればそれまでだが、トラウマを植え付ける行為でもある。
成功者には厳しい環境で育った人が多いイメージがあるが、愛情たっぷりに育てられた人の方が社会一般に言う成功はしていなくても、幸福度は高いように感じる。
そんな事を考えさせられた作品だった。
