ダイゴロウ

どたんばのダイゴロウのレビュー・感想・評価

どたんば(1957年製作の映画)
3.6
初めて鑑賞した内田吐夢監督作品。

長雨を原因とした炭鉱での落盤事故により、暗闇に取り残された5人に対する数日間の救出劇が描かれる。(現実の事件を元にした作品らしい。)

取り残された5人が主人公かと勝手に思っていましたが、トラブルの相次ぐ救出側が主役の作品でした。

美しいラストに感動するものの、「"無駄に"救出まで時間がかかった」感がどうしても拭えず、手放して喜べない自分が…。

途中の朝鮮人労働者に対する差別的な発言も勿論問題であるが、それを理由に手を引いた彼らに対し、早期に謝罪し親身に説得すべきではなかったか?
(時代的に仕方ないのか…。)

本作を機に内田吐夢監督作品を幾つか鑑賞しておりますが、同監督の描く女性は、旧時代的な側面はどうしてもあるものの、生き生きして力強く、魅力的にうつりました。