1970年公開の反戦ブラックコメディ。スゲー面白い。この映画を素晴らしいと思う一番の理由は見事な撮影で、さっそく目を見張るオープニングのワンカット長回しに、B-25の実機が次々と基地を飛び立つ圧巻の離陸シーンをはじめ、随所に印象的なショットが挿入され、映像的に非常に見応えがある。キャスティングではアラン・アーキンがやっぱり良い芝居と良い顔と良い声をしていて、彼が主演というのも自分にとっては高得点。ファンなので。マーティン・バルサムを筆頭に、アンソニー・パーキンス、アート・ガーファンクル、ジョン・ヴォイト、オーソン・ウェルズら個性的なサイドプレイヤーも見所。シュールでダークな演出と、構成が複雑な脚本（バック・ヘンリー）も味わい深い。何度観ても楽しめるスルメ映画。122分。
