Tache88

いちご白書のTache88のレビュー・感想・評価

いちご白書(1970年製作の映画)
3.4
 この映画は1970年に映画館で見た。当時中学生のレベルでは思想的なことはわからなかったが、ベトナム戦争に反対するアメリカの大学生がいることはニュースで知っていたので、何か共感したような気になっていた。その後ユーミンの歌を聞いても、映画の中身は思い出さなかったので、いつかまた見ようと思っていた。そして、50余年ぶりに再見。こんな幼稚な大学生だったのか、という感じ。アルバイトで稼ぐ今の日本の大学生のほうがよっぽどしっかりしていると思う。また、この映画の編集手法は70年代にかなり流行ったが、今の時代にはダサいと映るだけ。共感がなければ、一時代の事象を切り取った本作のような映画は退屈なものになるんだと感じとった。ただ時代性を再認識できる本作は博物館のコンテンツとしての価値は十分あり。
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