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ミッションのsnootomoのレビュー・感想・評価

ミッション(1986年製作の映画)
3.5
モリコーネの音楽が、どのように使われているのかを知るために観ました。

大航海時代にスペイン・ポルトガルは領土獲得のため先住民グァラニー族を虐殺した。当時、虐殺の指示をした枢機卿が、本当に虐殺が必要だったのか?とポルトガル人に問う場面で、「それが人間の世界です」とポルトガル人が答えると「それは違う、人間がこういう世界を作ったのだ。」と枢機卿は答える。

宣教に来て、宗教だけでなく音楽の文化や自ら働いて稼ぐ事を伝え、そして先住民達を征服から守ろうとして共に死んだイエズス会の僧侶達。
枢機卿は後に振り返って、僧侶達は死に私は生き残りました、しかし死んだのは私で生きているのは彼らです、常にそうであるように、死せる者の魂はいつまでも記憶に生き続けるのです、と言うラストが印象的でした。
他にも名セリフ場面がいくつかありました。考えさせられる映画でした。
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