バナバナ

ベルリン、僕らの革命のバナバナのレビュー・感想・評価

ベルリン、僕らの革命(2004年製作の映画)
3.0
まずは誘拐されるお金持ちの人より私は若い世代なので、この人、物分かり良過ぎない?、と思いました。

ソ連時代にモスクワに初めてマクドナルド1号店が出来た時に、そこで働く人達が「こんなに平等に働ける職場は初めてです!」と言っているのをニュースで見たことがありますが、
ベルリンの壁が崩壊して、才能や能力や努力次第でお金持ちになる人がいて、何が悪いの?と思いました(この中年の人は若い時に学生運動していたそうだから、西側出身なのかもしれませんが)。

ユールも、お客さんは値段に乗じたサービスを受けられると思って入る店を選ぶのだから、アルバイト先の金持ちの客が気に入らないのなら、もっとファミリー向けのとこに変わったらいいのに、とか、
修理代ではなく、車一台分の賠償金請求されたのなら、ユールも相当スピード出してたんじゃないの?とか、
コックだったら、キッチンでタバコ吸うなんてプライドないのかよ、とか、
ピーターも、自分の会社の防犯カメラにケチつけるような事を自らして、仕事に愛着持ってないんだね…、とか色々思ってしまった。

でも、イギリスに日本の会社の工場が出来て、その工場長として行った日本人が社員食堂でランチを食べたら、イギリス人の平社員達に非常に驚かれた、とも聞いたことがあるので、
欧米の格差社会は、日本人の想像を絶する程ひどいのかもしれない。
だが、映画を見ている限り、若者達の方が無茶を言ってるようにしか見えなかった。

金持ちで搾取している側だからと自宅に侵入された人たちは、これは警告で、もしかしたら次回は子供が誘拐されるかも、と脅えるだろう。
ヤンも「恐怖を植えつけることが目的だ」と言っていたので、ほんと共感できなかった。
このヤン達が、どこまで暴走するんだろう、とちょっとハラハラはしました。
後半、三角関係の青春物みたいなテイストが出てきたので、ここら辺が一番分かりやすかった。
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