Hiro

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのHiroのレビュー・感想・評価

3.8
「Good will Hunting」
「知りたいことのおよそ半分はネットや本を調べればわかる事だ。どこにも載っていない「もう半分」を知るためには、自分で考え出すか、経験するしかない」“宇宙兄弟”

自分の道は自分で選んで良いし、過去からだって自由になって良い。自分の居場所は、自分で作り出して良い。それを、ウィルに教えてくれたのがショーンなんだろうな。

青春映画でもあり、哲学的な映画でもあり、シンプルに凄く良い映画だなと思いました。
何よりマット・デイモンとベン・アフレックの関係性よ…。本当に親友同士なんだろうなと思うし、ウィルに向けてチャッキーが言った言葉、中々言えるものじゃない。
ウィルとショーンの関係性も素敵だけど、チャッキーとの関係性も涙が出るくらい素敵だった。

頭が良すぎるが故に、人が何を求めているかがわかる。だから、本当の自分のことは話さず、望まれているように振舞うことでウィルは自分を守っていたんだろうな。

ウィルがバーで出会った他人の言葉で話す彼と、本質的には同じだってことをショーンが話すシーン、あれは本当にもう名シーンとしか言いようがない。
自分の言葉で話すのは凄く怖い。経験するのだって、本当は怖い。でも、出会った言葉や体験してきたこと全てを自分というフィルターを通して世界に発信できる人が、ショーンみたいな人になれるんだろう。

何歳になっても迷ってばっかりな気がするけど、「何がしたい?」という問いに明確な答えを持っていられる自分でありたいと思いました。
Hiro

Hiro