手袋の失われた世界で知られるチェコを代表するストップモーションアニメ監督イジーバルタの作品。とある団地のマンションの話。
まるでウェスアンダーソンやジャックタチのプレイタイムのように緻密で計算された作品でした。今作の製図は実写だったけど、逆にシンメトリーさがアニメ的だったし、音響も良い味を出していて、世界観が面白く作られていたと思います。
同じくチェコのストップモーション監督にはヤンシュヴァンクマイエルがいて、彼の方が年齢も知名度もイジーバルタより上ですが、作風は今作から見ても分かる通り大きく違うそうです。今作のそういう面も興味深く感じたし、手袋の失われた世界はたくさんの映画にオマージュを捧げているようなので、ぜひチェックしようと思います。