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真昼の暴動のすずすのレビュー・感想・評価

真昼の暴動(1947年製作の映画)
3.8
映画製作の前年(1946)、実際にアルカトラス刑務所で起った実話を基に、リチャード・ブルックスが脚本化、ジュールス・ダッシンが監督した脱獄物の傑作のひとつ。

1932年の『仮面の米国』にはじまる、このジャンルは『真昼の暴動』(1947)、『手錠のままの脱獄』(1958)、『穴』(1960)、『暴力脱獄』(1967)、『ショーシャンクの空に』(1994)、『グリーンマイル』(1999)へと昇華されていきます。

男たちそれぞれが、シャバでの女性との回想する甘美な場面がいい。
ピンナップガールなど、『ショーシャンク』で使い回される逸話も多く、みて損のない映画の一本だと思います。でも、ラストは正反対ですが…

監督のジュールス・ダッシンは、50年代に赤狩りでハリウッドを追われるも、欧州で『日曜はダメよ』『トプカピ』等の名作を残した名匠。
脚本家リチャード・ブルックスは本作の後、監督として『暴力教室』『エルマー・ガントリー』『ザ・ギャンブラー』などの質の高い映画を監督。
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