リッジスカイウォーカー

ランボー 最後の戦場のリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
1.5
本作はラストシーンのために作られたような感じがします。
ランボーというキャラクターを閉じる。

最後にただ故郷に帰った

ということにするために。

なのでお話の必要性は皆無です。
そのためストーリーはかなり薄っぺらいです。


人道支援のために戦地に赴き、正論をふりかざす人たちへ、ランボーはやめておけと執拗に言う。

でもそんな正論など端から聞く耳を持たない。

人助けのために、なんの予備知識も戦略もなく、戦地に赴くのはなんとも無謀だなぁと思う。

実際そんなことをしている人はいるんでしょうか…。


結局敵に捕えられ、なぜかランボーは救いに行く。

この辺のランボーの心の動きは弱い。
とにかく救いに行かないとランボーにならないですからね😅
理由はそれしかない。

民族虐殺はそういう作品を見る度に何度も思いますが、見ていて意味がわからないです。
なんでこういうことをするのか、もう心理状態が謎でしかない。

最終的には拉致された人助けしたい人たちを助けて終了なのですが、民族虐殺をする集団に対して何かをするわけではなく、ただ助けるだけで終わるので、残虐な実情とランボーアクションを見せるだけにこのシチュエーションにした理由がよくわかりません。

ランボーはベトナム帰還兵なので、1作目のイズムを受け継いだ、歳を取ってからのベトナム帰還兵の心の動きを丁寧に描いてくれると良かったのになぁ。

どこでランボー=アクション映画になってしまったのか。その路線を進んでしまってるのが残念でなりません。


テロや戦争が世界のどこかで起きている実情がある中、何のメッセージもなくただ殺人が起きるだけの映像を観るのは、正直映画であってももう辛いです。