マヒロ

ランボー 最後の戦場のマヒロのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
4.5
なんというか、“覚悟”が違う映画だなと思った。

まず、残虐描写がすさまじい。敵も味方も、銃で撃たれてウギャーと言って倒れるだけでなく、血肉を撒き散らしてミンチになり、女性は捕えられ、子供であっても残酷に殺されていく。ただ単に筋肉おじさんが悪い奴らをブッ殺してめでたしめでたしで終わらずに、そういった描写をひどく凄惨に描くことで、戦争と言うものの残酷さをはっきりと描いている。スタローンってライバルのシュワルツェネッガーと比べると“社会派”な一面があって、それが良くも悪くもって感じなんだけど、今回はそれが良い方向に転んだと思う。
映画としても、メッセージ性ありきのお堅いものでなくて、余計な演出無しにテンポよく進んでいくのが良かった。何より、くそったれな軍隊をこれでもかってくらい凄惨な手でやっつけてくれるのが最高に爽快!
…スライの言いたいことはそういうことじゃない気もするが。

(2014.192)
マヒロ

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