パン

鮫肌男と桃尻女のパンのレビュー・感想・評価

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)
3.8
スナッチみたいなシャレオツなOPから始まる。 
パンク精神のエッセンスを随所から感じ取れた。
 
組織から追われる大金を持った男女二人の逃避行だ。 
実際の製作費以上に安っぽい作品なので好き嫌いハッキリわかれるだろう笑

浅野忠信のキャラが良いなあ。
「組の金に手つけて、どうなるかわかってんのか?」
「わかってるから逃げてんだよw」
「逃げきれると思ってんのか?」
「思ってなきゃ逃げねーよばーかw」
電話越しの煽りスキル高い。

初代ゲームボーイとか出てくるの時代を感じるわ。懐かしいな。 
この映画の笑いと暴力のシーソーはどこか北野映画に通じるものがあるね。
鼻血拭いてくれた殺し屋の山田が「好き♡」って言うシーンが一番楽しかった。あそこだけ繰り返し観た。 
山田の存在があるかないかでこの映画の評価はかなり変わるよね。
あとラジオカセット?みたいなので「お金を出してください」って声再生して強盗するのも面白い発想。

ラストの銃撃戦の撮り方も斬新すぎる。 
全体的にタランティーノ監督のファンが喜びそうな感じのストーリーだなと思った。
パン

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