SEIJISAN

RONINのSEIJISANのレビュー・感想・評価

RONIN(1998年製作の映画)
3.5
ベテラン監督のジョン・フランケンハイマー監督作品。ロバート・デ・ニール×ジャン・レノ×ジョナサン・プライスという渋い顔ぶれ。元軍人、特殊部隊員だった男達。各々事情があって今はフリーの身の上。だから「RONIN(浪人)」!謎の依頼人からケースを強奪する仕事を依頼される。この仕事は極めて困難な仕事であった...。激しさを抑えに抑えて、「プロフェッショナル」らしい無駄な動きをしない展開。個人的にはとても好みだけど、アクション映画を期待して観た方は肩透かしを喰らうだろうな。クライマックスのカーチェイスは細くて狭い道を猛スピードで疾走&高速道路逆走などの手に汗握る名シーンも。傑作スリラー「ブラック・サンデー」の監督らしく主人公のデ・ニーロが「正義の味方」ではなくて、バンバン一般人の犠牲を出すのを躊躇わず、自分の仕事の事しか考えていない描写が随所に挟まれる。この作品には「善人」は出てこない。冷酷なプロしか出てこないのも珍しくて格好良いですね。エンディングは一抹の寂しさと余韻が残る。ド派手なアクションもいいけど、地味だけど密度の濃いスリラーも良いですね。仕上がりが良ければド派手なアクション映画よりも個人的には好きです。
SEIJISAN

SEIJISAN