LEE

ソナチネのLEEのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.3
北野武監督作品初鑑賞!
なんとも言えない不思議な作品であった


ストーリーはシンプル
特に中盤の展開なんて文字で表現したら何も起こらないとても退屈なシーンに見えるかもしれない
しかし実際見てみると全く退屈せずに見切れてしまう
その理由は自分でも確証はもてないものの、なんというか雰囲気作りがとても上手いからではないかと思った
沖縄の美しい景観の中で突如として起きる理不尽な暴力の数々に見てる側は圧倒されてしまうし、その暴力の間にあるさりげない日常パートも不思議なオーラを帯びている(語彙力が無くて説明出来ないけど
特に僕がいいと思ったのは理不尽な暴力で、銃撃戦を男たちの挽歌のようにエモーショナルに描いて生命賛歌!というのではなくて、人は突然死ぬんだという生命、人生のあっけなさが表現されていていたと思う(特にラストの銃撃戦とかは盛り上げようと思えば盛り上げられるがわざとそれをしていない


とにかくこんなレビューを読むならとりあえず見て!な一本
ジョニートーなど色んな監督に影響を与えた北野武作品の凄さを感じられてよかったです
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