テラ兄

火の鳥のテラ兄のレビュー・感想・評価

火の鳥(1978年製作の映画)
3.3
子供の頃、劇場で見た…。
手塚治虫の話って、こんな暗くてホラーみたいで、なんで夏休みにこんな楽しくないトラウマになりそうな場面ばかりの映画見なきゃいけないのか!
ときはスターウォーズブームが上陸しようかという時期、にわかに湧き上がるSFブーム!日本の伝統的ともいえる特撮頼ってなんとかSFに!という映画がたくさん生まれた。この映画はアニメと実写を融合させたのだ!しかも、アニメ監修が手塚治虫本人だ!
猿の惑星ブームもあり、特殊メーキャップも時代の流行、猿田彦の鼻、スサノオの目潰し、ウズメのブスメイク 笑
この辺は全てトラウマである、大女優、高峰三枝子がこれまた大女優の草笛光子が金印を奪い合うシーンは2人をテレビで見ると必ず思い出してきたくらい胸に刻まれたのだ。

ここまでイケメン俳優を揃えた映画も珍しい、草刈正雄、沖雅也、田中健、しかし画面のほとんどは若山富三郎と尾美としのりが支配する。しかしデビュー作でこんなに名優たちに囲まれてのびのびやってるように見えるのは凄い。

市川崑からして、「誰が撮ったのこの映画?」と言ったというほど駄作と言われるが、子供の頃の自分に永遠の命など求めずに、自分の役割を立派に果たそう!と教えてくれた素晴らしい映画ということでまとめたい。

風吹ジュンがかわいい。
3人の女官の怪しさはさすがの配役と市川崑節作烈でした。
テラ兄

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