mitakosama

ストライクウィッチーズ 劇場版のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.2
ストライクウィッチーズのテレビシリーズを踏まえての続編。とはいえ設定を飲み込めば一見さんにも十分話が通じる。

第二次大戦時のような世界観。ネグロイなる謎の物体が襲来し人類の存亡をかけ戦争。
人類側の対抗兵器がウィッチと呼ばれる魔法少女。ストライカーユニットなる機器を足に装着し飛行しながら戦う。
かつて501部隊で活躍した宮藤芳佳は魔法力が失われ医学を志していたが、新任の服部静香が護衛につき留学のためヨーロッパへ。
その先で新たなネグロイが登場。各地でウィッチに寄る戦闘が行われる中、芳佳の周りでも被害が。
人命救助を優先する芳佳に任務遂行の規律を重んじる静香は抵抗する。
大型ネグロイ出現の危機に、501部隊の再集結に芳佳のウィッチ復活へ。

話としてはシンプルで判りやすい。
あとはこの世界観だけ理解できれば良いのだが、これが曲者だ。

「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」とは言いますが、明らかにパンツだからね。
上半身が軍服で下半身が下着のみ。言っちゃ何だがド変態なロリコン趣味全開だ。しかもアクションシーンでは露骨なまでに股間やお尻がアップになる。アニメに興味が無い人が拒絶反応が起きて当然な設定だ。僕も正直ひく。
同じミリタリー+美少女でも、ガルパンなどに比べたら圧倒的に見る人を選ぶ作品だ。

実際スカートを履かせパンツを見せないアニメにする事も可能だったろうし、その方がより一般向けなメジャー作品になり得ただろう。だが敢えてマイナーな路線を選んだなら、それはそれで尖んがった文化だ。

一方でポリコレも意識している箇所もある。大日本帝国を扶桑皇国、ナチスドイツを帝政カールスラントとしているのだ。この映画の冒頭で連合国と枢機国の戦車が共闘している描写で多くを説明せずに表現しているのは上手いなと思う。
mitakosama

mitakosama