Towa

マイ・フレンド・フォーエバーのTowaのレビュー・感想・評価

3.9

“二つだけ言うわ…”


監督は俳優業もこなしていたピーター・ホートン。主演には2008年に他界した『ザ・クライアント 依頼人』のブラッド・レンフロが不治の病の親友と治療法を求め旅に出るヒューマンドラマ作品。


✒️気難しく常にいらいらしているシングルマザーの母ゲイルと一緒に暮らすクラスでも孤立し家でも孤独な12歳エリック。その隣家に越してきたこちらもシングルマザーで心優しい母リンダとHIV感染者の11歳デクスター。空気感染はしないことを知ったエリックはデクスターと次第に仲良くなっていったある日、新聞の記事”HIVに効く薬を発見!”を見つけ、400㌔以上あるニューオリンズまで旅に出る事を決めるのだが…


「もう、、タイトルどおりです…はい🥺」
親から孤独から世間から病からの解放物語…

親友を助けようとするひたすら真っ直ぐな
エリックに心打たれながらも幼い頃の”死”に
対しての価値観や拙い知識の子どもたち…

劇中で”湿地帯の草が効果がある”と知り
そこら辺の雑草をお湯で煎じて飲ましたり、
親に黙って旅に出たりなどなどとやり過ぎ感が
否めない”幼さの怖さ”へのメッセージも
しっかりと感じられた。。


親からすると”たまったもんじゃない!”って
思うとこもあるけど、それを正面から受け
止めるリンダの心の広さにも胸が熱くなる…

母リンダも世間からの圧迫が酷く
孤独を強いられていたと思うし。。
けどその中で現状の息子にも親友ができた
嬉しさと心が交差していたとも思えた。


また入院した先の医師たちが本当に優しい…
その何気ない言葉が”勇気”と”希望”を
生むこと、エリックだけでなく周りまで
それを押し上げてくれる環境。。
主治医の「胸毛を拝見」にはクスクス


当時HIV感染の治療が絶望的だった時代が
背景にあるため、人々のその病に対しての
知識の乏しさからくる”差別”や”偏見”を
とてもシンプルな物語に掛け合わせて
世間へのアンチテーゼにもなってたと思う


そしてラストの”悲嘆”と”悲哀”…
その二つがリアルに描かれていて
あの車の中での場面がとても印象的です

また悲哀の場面、母ゲイルと母リンダ
二人が対峙した時の”あの二つの約束”は
とても心が震え涙がでていました…


また最後まで涙みせないあの様も逆に
素敵に思えてしまった感動作品でした。。

「ああー余韻がたまりません…」

My・converse・Forever
My・Brad Renfro・Forever


一口メモ:
今回もイケメンに癒されたああ〰︎〰︎!!
Towa

Towa