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妖怪大戦争のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

妖怪大戦争(1968年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

上から目線してて恐縮だが脚本がよくできている一粒で二度おいしい。まず敵側だがのりうつった一人目の代官がたおされそこでおわらず二代目代官が赴任してきてふたたび彼にのりうつることで人間体のイメージがうわのせされ敵キャラのあつみがさらにました。初代が目をつぶされやられ二代目がアイパッチをしている。これなどゾンビ的不気味さがましてよいし吸血鬼が一族に末代までたたる感もありスケールもましてよい。次に味方側だが最初は少数精鋭の戦隊物っぽかったが途中から正義の日本側妖怪達はなにやら菌のような気のような群体エネルギー体というくらいに日本全国からあつまってきてその元気玉な体でもって西洋型君臨独裁者タイプの妖怪を最終的にたおす。これもまた地球細菌が火星人をたおす的でエコsfチックに気がきいていてよい。一時間ちょっとのコンパクトさなのに大河ドラマの気配すらあるツボをえた気のきいた脚本を特撮アンド本編演出が見事に再現。キャストもキグルミ生身ふくめ見事な演技。チームワークのどこまでもよいかんじが心地よい。そんな本作の自然体さなのか本作。ハタンやキワダチをこのむ評論家筋よりごくごく一般の映画ファンからの支持の方がたかいことに納得。妖怪をとおしてのその江戸ヒケシのような心意気は必殺シリーズ水戸黄門に代表される庶民派集団時代劇を今一度かんがえるのに最適な一作。
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