残虐とシュールの間で反復横跳びしているような映画。
ジョーカーに出会う前であればこの映画を大好きになっていたと思う。
時々入る悪魔の顔のカットや色調の変化などの独特な映像表現は最初は斜に構えていたものの20分ぐらいで慣れたし、マロリーとニッキーの視点で世界を観ているようで魅力的だった。
深い社会的意図があるのだろうけど私は純粋に楽しんでみれたのでぶっちゃけそれだけでお腹いっぱいかなと(笑)
終盤は役者達の必死の表情(特にトミーリージョーンズ)や混沌とした状況が相まって爆笑しながら観ていたがあまりにジョーカーと同じ構図だったためフルで楽しめたかと言われると自信がない。
楽しかっただけにもっと早く出会いたかったなぁというのが私の感想。