Melko

狂っちゃいないぜのMelkoのレビュー・感想・評価

狂っちゃいないぜ(1999年製作の映画)
3.1
「難しい仕事に思えないわ。だって一日中座って無線で話してるだけでしょ?」

「”点”が衝突しないよう動かすだけさ」
「”点”は人命だ。そう思うとすべてが変わるぜ」

「同じ目にあえばきっと分かるだろう。俺の気持ちが」

男同士の嫉妬や牽制は、女のソレよりずっとめんどくさい。

なぁ〜んかいい話でまとめてるけど、なかなか気持ち悪い話だぞ〜

あらすじには「航空パニック!」って書いてるから飛行機の映画かと思いきやそうではなく、航空管制官が主人公の管制塔をメインの舞台。
そこで繰り広げられる人間模様…なのでもなく、ほぼ主人公の一人相撲だった。笑
主人公はストレスフルな職場でも確実に仕事をこなす、しごデキ男。しかし、もっと仕事のできる無口で謎めいた新人の登場により、彼のプライドや自尊心はズタボロに…

そんな1人相撲のイタイ主人公ニックを演じたジョン・キューザックに拍手を送りたい。それ程の情けなくて痛々しい演技。
何においても優秀な自分のお株を新人に奪われて嫉妬、おまけに彼の美人で色気爆発な女房と一夜の過ち…
これが俗に言う、人が弱ってる時にやって来る色魔「ドシタン、ハナシキコカ」か。
それを無かったことにしようと慌てふためく姿が、この上なく痛々しい。車を蹴るとこなんて「なさけねぇ〜!なんだコイツ!」
過ちだと思うなら正面から各方面に詫びるべき。それができないなら辞めちまえ!「仲間の女房に手を出すのは厳禁」を破ったのは事実なんだから。

これを発端として転がり落ちていくニック。一応ライバルとの和解やドキドキの復帰など、ちゃんと自分でケリをつけて乗り越えようとするのは見えるものの、ラストがなぁ…女々しいわぁ〜〜!
この人だけしかいない!ではなく誰かにそばにいて欲しいんでしょ〜
多分、あいつはまたやるぜ!

なかなかに豪華な面々がキャストに揃っていながら、なんか漂うB級臭
ビリーボブソーントンとアンジーって元夫婦だよね?
アンジー生来の人たらし感が遺憾無く発揮されてる。自分の旦那に紹介したくない女No.1なキャラ
ハンドグリップばっかやってたティナのボディビル選手権シーンは必要か?ダンスもしてたけど、やらされ損なんじゃないのか、、?

空を飛び交う何百という旅客機を安全に航行させるためレーダーを見つめ的確に指示を出す管制官
できて当たり前、ミスは大惨事につながる
1秒の判断ミスが人命に
そんな緊張感半端ない仕事、浮気もしたくなるのかなぁ
同僚たちが基本みんな人の悪口ばっかでいけすかない人ばかりで、こんな職場では働きたく無いって思った

なんか、見てて気持ちの良い作品では無かったわ。
Melko

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