えり子

クリクリのいた夏のえり子のレビュー・感想・評価

クリクリのいた夏(1999年製作の映画)
4.3
自然が豊かで、そこに暮らす人々も豊かです。
ジャック、ガンブランが優しく強い。大好きな俳優。
男三人が、エスカルゴ取りに汽車に乗っていくシーン、ワインと玉ねぎとパンだけの昼食、なのに自然の中でピクニックのような感じで贅沢だわ。
クリクリの恋や、ガンブラン扮するガリスの片思いなども、ありました。
反戦思想もさりげなくだけど、強靭にあって、黒人を揶揄うリトンに「夜になれば誰だって黒い」とガリスが諌める。
帰って行くガリスに後ろから黒人が「どこで戦ったんだい?」と戦地の名を言う。「ヴェルダン、忌々しい戦争だったな」とガリスが答え、黒人が項垂れる。本と音楽を友にするアメデが「衛生兵だった。僕には、それくらいしか、できなかった」と言うとガリスが「立派だよ」と言います。
とにかく、いい映画でした。
えり子

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