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『お吟さま』に投稿された感想・評価

いきなりオープニングでTOHOの英文字が、これ海外セールス向けなのね。2時間の短縮版。確かに外人に154分千利休と娘の話を見せられても結構ツラい。中野良子全盛期の一本。でも三船秀吉と志村利休に目が行きますね。78年がギリギリ映画黄金期のメンバーがまだ元気で見れた時代なんだなぁと。後に熊井啓は、また利休映画撮る。好きなんですねぇ。吉右衛門の高山右近が凛々しい。話は、そんなに面白いもんではないしタイトルがお吟さまなのに秀吉vs利休and 右近にしか見えない。
papanda

papandaの感想・評価

3.8
40年以上に渡る志村喬・三船敏郎共演の最終作。ラストの2人は圧巻としか言いようがない。吟の高山右近への内に抱いている熱く激しい思い、朝鮮出兵への対立、吉利支丹の信仰、いろいろなことが積み重なって利休の切腹へと進んでしまう。この時代のこの身分の女性は個人の思いとは関係なく政略の道具に使われることが当たり前。だから吟がたまに思いを吐き出す様が哀れだ。
それにしてもこの映画の登場人物の挙手、仕草、動作のなんと端正なことか。美しい日本を見たような気がする。
そして伊福部先生の音楽。バロックリュートの響き、利休の家人の仕事歌、吉利支丹の讃美歌、心の中に揺蕩う思いを静かに表す曲、思いが爆発する時の音楽、堪能した。
映画史の一般的常識に反する私見というものを、映画ファンなら誰もが幾つか持っているものだ。発表時の多数派の意見は権威で今も絶対、キネ旬テンは完全、本邦未公開は駄作の証、映画館にも掛けられないニュー⋅アメリカンシネマ等は異端⋅観るにあたわず、と鑑賞本数日本一自認の(重要作も反主流は観ず、が本数稼ぎで⋅知られる駄作は観る、絶対本数もじつはそんなに)知人もいるが。
私見その1、未亡人も少し誇らしいらしい、ほぼ同じ時に生まれたというC⋅イーストウッドよりも、じつは熊井啓の方が遥かに優れた作家である(愛される名匠も、傑作と云えるは実はそう多くない事もある。『許さ~』『ホワイト~』『アウト~』『ミリオン~』)。2、熊井のスランプ期と言われた70年代後半時代劇期、実はせせこましい日本人にはわからない充実傑作揃いで、音楽の武満が呆れたと言う(個人的には学究的な原作より上)『天平の甍』は武満自身の西洋偏重の狭さを露呈しただけだし(個人的には、小ムービーを創るときのリクエストは、音楽は武満みたいに、だが)、この『お吟さま』こそは熊井の最高傑作(の1本)。3、もう1本の『お吟さま』も、イーストウッドに比肩の名監督(スピルバーグらより、遥かに上)の田中絹代の『乳房よ~』らと並ぶ最高傑作。
その『お吟さま』国際版を存在を知って40年位か、やっとスクリーンで観れた。FC等でやってたが、回数が少いのでそれに合わせるのはかなり奇跡的な事。今回も2回しか上映がなく、仕事が入ってたが、数日前急に半日勤務がなくなった。
本作の2時間半強国内版は、封切にせっつかれての不充分なもので、真の完成品は2時間刈込み海外映画祭用版と、作者が常々言っていた。’80年代前半、TBS深夜枠で流されたが、スクリーンでは21世紀に入ってのフィルム⋅センターが初か。
撮影中から、そろそろ地金の奔放気儘さを発揮し出していた中野と監督の不和が伝えられ、公開されても99%酷評だらけだった(知人が、崑⋅薩夫と並ぶ巨匠の胡座かき作品と評し、私と会うと「どうも、本心では」とか言ってまごついてたを思い出す)が、「晩年の溝口を思わすカドラージュとデクパージュ、⋅⋅⋅日本からの自由の精神の歴史を描き抜いた」等と個人的には年間ベストに推した(②人妻集団~③曽根崎~④サード⑤大地の砦⑥愛の亡霊⑦帰らざる~といったところで、洋画①家族の肖像、より上と思った)。勿論、仲間でワンは勿論、ベストテンに入れた者はいなかった。
短くなって気がつくのは、骨格が横に拡がらず、スマートにかけぬけてく感が増してる事か。ズームや前後への移動が、溶け込んでスピードアップに貢献し、走る吟の横フォローとか、フォギーや逆光暗めとか⋅篝火点在や槍からの放射光らのカットが集積したり、何より激しい心と身体の動きが対峙⋅絡まり弾けるカッティングが観る側の驚き⋅慟哭を沈み込ませず⋅次段階へ連れ出す。空間と時と情念の拡大⋅新出発の伺わせに至る、自然なベースへの行き当たりが、これ見よがしでない凄さを現す。山上宗二の「身の程を越えるな」との秀吉への進言⋅掴まれ蹴落とされ⋅豪雨の外で討たれるシーンとか、館を秀吉軍が囲み⋅右近への通路が断たれたを確認に四方の門を駆け回り⋅門を叩き叫び⋅カット自体を揺らし⋅切り刻む吟の姿とか、秀吉に生き延びる手立てとされた活け花の束を投げつけ⋅大笑し⋅試されを放り返す利休の極限のアップ切返し等。好みとしてはよりどっしりした国内公開版だが、黒澤の『影武者』如く、国際版はこれしかない。
そして、公開当時は今より無学で理解していなかったが、近代以前の日本人の聡明さが、ひとつの体勢に沿うのではなく、皆が己れの生き様⋅突き進む道を選択し、誰憚らず実行していってる威容、として現されきってる。同年公開の増村の『曽根崎心中』と同じだ。キリスト教宣教師は、スペイン⋅ポルトガルの世界武力征服の先兵でしかない事を右近は承知し、それらの国威と無縁の神の理想に、廻りに影響されず突き進み、秀吉は自分がやらずとも、先の2国はアジア征服を成し遂げる、その理不尽よりはと、明⋅朝鮮を日本の元に置こうとする(定説と違い最近の研究では、朝鮮には成果を挙げた英雄等おらず、後からのでっち上げで、秀吉が命絶えずフィリピンの金を狙い通り落としてれば、対西決戦の始まり~いつも姨敵に落とされてた中国⋅弱体明国は問題外~の戦力に届いたらしい)。実際の利休は武闘派で秀吉に劣らず腹黒かったらしいが、ここでの利休は、世界展望⋅戦略の力学とは無縁に、この地に生まれ棲む者らの、とりあえずの願い⋅本音を代表し、しかしその内の普遍の平安⋅平穏を望む。右近と秀吉の中間で、現実の幸せに根差しており、それを浸食される分には声を荒げて、時によっては命を懸ける。その養女お吟は、あの怪物⋅松永弾正の実子で(公開時、弾正を名前しか聞いてなかったと思う)、極端な現実ともなり得る、一途の恋に沿い⋅曲がりなりでも実現の方向、じぶんを偽らぬあり方にしか進まない。
これらの人たちが、利休の口を借りて「負けてなるか」とこちらを震わす位に、懸けていくのは、目の前の利益とかの為ではなく、本来の自分が世界の威力に屈しない、誇り⋅願いに対してであり、近代を通過し日本人ばかりか、世界から消えようとしてるものである。その世界を持つ者は、自分は曲げずとも、相手を正確に受け止め、排除しても尊重するのである。

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