ジャック･ドゥミの妻であり、ヌーヴェルヴァーグの祖母でもあるアニエス･ヴァルダの作品。
監督になる前、写真家なだけあって陰影の入れ方や構図、色味が美しくて、映像が目の保養。
夫婦役を演じる二人は現実でも夫婦らしく(子どもも!)、実際に家族なんだって。びっくり。よくこの映画引き受けたな・・。
幸福は一つじゃない。
いくつの幸福の形があってもいいじゃない。
愛してくれる人がどれだけいても、愛する/愛せる人がどれだけいても、幸福の数が増えるだけ。
一見、普通の幸せそうな家族だけど、中をほじくると毒が漏れ出す。
男から見た幸せ、女から見た幸せとは。
「この映画は完璧な桃のように見えます。でも、その中側は虫が食っているんです」
アニエス･ヴァルダはそう語った。
