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死霊の罠2 ヒデキのこくのレビュー・感想・評価

死霊の罠2 ヒデキ(1992年製作の映画)
3.7
子供の頃、東京の中野にあった場末の名画座で鑑賞。なんと、その劇場のみのロードショー。全く意味が分からずグロいだけという印象。30年越しの検証のため、ブルーレイを買いました。

シリーズの繋がりは皆無。かなり時代を先取りしたサイコサスペンスの佳作でした。それと同時に90年代、バブル弾ける瞬間のクソみたいな東京のアホな感じも良く描かれてます。

女性の性器を切り取る連続殺人鬼。ハンバーガーを食べながら女を犯す佐野史郎。薄暗い部屋で死体映像を見ながらコカインを決める岩松了。そして、外見の醜さを武器にして、凄い演技を魅せる中島唱子。2023年、絶対に撮れない画満載。

唐突な殺人シーンがあまりにスプラッタ過ぎてきついが、女性の子宮や妊娠にこだわったしつこい描写は凄い。完全にイカれてます。だって佐野史郎があんなことになってしまうのだから!

Jホラーのベースを作った『小中理論』の小中千昭が脚本。やはり怖かったです。
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