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複雑な彼
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『複雑な彼』に投稿された感想・評価

mingo

mingoの感想・評価

3.9
原作は三島由紀夫の長編小説。島耕二やっぱおもしれー!!併映の「夕やけ小やけの赤とんぼ」の方が傑作すぎだが、こちらはこちらで破天荒すぎのとんでもない逸品。この二本立ては良い。流石はヴェーラ、神名画座。
サンフランシスコ、リオデジャネイロにロケーションを敢行し、一筋縄ではいかないラブロマンス。田宮二郎が吐くからこそ映えるキザな言葉たち。天国でもナルシストでいて欲しい俳優の1人だな、
そして何よりラストの謎の男役で若山弦蔵がやってくるのだが、「答えがはやぁぁいっ」には観客全員大爆笑で死んだ
Kumonohate

Kumonohateの感想・評価

3.3
オシャレでカッコイイ男性客室乗務員・宮城譲二に心ときめかす冴子だったが、宮城は日本人のみならずイギリス人(?)やインド人とも浮き名を流してきたモテ男クン。しかも、井戸掘り・ボクサー・バーテン・新聞社のカメラマンと多彩な経歴を持つ上に、現在執行猶予中。さらには、怪しさプンプンの男から何やらヤバそうな仕事を持ちかけられている “複雑な彼” だった。

……という、若かりし日の安部譲二(!)をモデルにした三島由紀夫による同名小説の田宮二郎(!)主演による映画化作品。

原作未読だが、さほど筋は変わらないようだ。まあ、安部氏の人生が破天荒であったであろうことは想像に難くないとして、こういうオトコが三島由紀夫にとっての理想だったのだろうか。確かにそういう面はあったのだろうが、映画を観る限り、安部氏から話を聞いた三島が「おもろいネタみっけ」と一気に書き上げた娯楽小説の趣。

それを映像化しているワケだから当然ストーリーも明朗快活に破天荒。さらに、原作(あるいはモデルとなった人物)を一気に男前にしてしまった為に、万華鏡のように変化する主人公の様々な【顔】を繋ぎ止める【いわくありげな怪しさ】(原作未読だが、たぶん)が消滅し、それぞれの【顔】が何だか糸の切れた風船みたいになって軽やかかつてんでバラバラに空中浮遊。呆気にとられたまま話が進む。そして最後の最後に「何じゃそりゃ!?」の大転換。

資格じゅうぶんの珍品であった。
三島の通俗小説を材に、サンフランシスコやリオ・デジャネイロにもロケした観光ロマンス映画なんだが、これがまぁえらい所に着地するんだ。田宮二郎が自信をもって臨んだというイケメン完璧超人ぶりが痛快。

男からしても女から見てもミステリアスで、何でもできちゃうパーサー・田宮に惚れちゃうお嬢様に大映美人では珍しい?ノーブル系の高毬子。令嬢役だけに服装もファッショナブル。
田宮を廻る女達にスッチーな渚まゆみ、滝瑛子(豊乳)、真理アンヌにイーデス・ハンソンのゴールドメンバー。イェー・ベイビー・イェー!

脚本は後に「夜の診察室」も書く長谷川公之で、さくさくと差し込まれる主人公の過去エピソードの突飛な感じを、島監督はキッチュな風味で味付けし軽快に見せていく。謎の男を演じる若山弦蔵のトークも楽しい。航空機をミニチュア特技で度々見せるのも島監督らしい。ラストで突然憂国になって驚愕させられる。

全体的には緩い中編なんだが、1966年という事でベトナム戦争の陰が落ちている(劇中に台詞でも出てくる)。
主人公が最後にする決断からは、これが三島由紀夫の原作である事が感じとれたりもする(まぁ結果的にだけど)。経済成長から五輪を経て、日本も新しい時間に入った事で、物語を能天気に終わらせられないのだ。

『複雑な彼』に似ている作品

暴力金脈

製作国:

上映時間:

95分

ジャンル:

配給:

  • 東映
3.4

あらすじ

総会屋として駆け出しの中江宏は、同郷のヤクザ・黒田とベテラン総会屋の乃木を後ろ盾に頭角を現していく。関西で実力一の総会屋・神野との対決に勝った彼は、さらなる野望を実現させるため東京進出を果…

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