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塔の上のラプンツェルのゆのレビュー・感想・評価

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)
5.0
もう10回は観たと思う。
アラン・メンケン作曲の楽曲、ランタンシーン始め映像の素晴らしさ、美しさは言うまでもないです。

I see the lightの歌中でラプンツェルが水面に落ちそうなランタンを片手で支えてまた上に上げる飛ばすシーンがあるが、そのランタンはラプンツェルの両親が飛ばしたものだと知った時、鳥肌立った(国王達が飛ばしたものだけ王国の象徴の太陽マークが描かれている)。恥ずかしながらこのことは数回見ても気づかなくてYoutubeのMVのコメントで知ったけれども、自分と同じように気づいていない人は少なくないと思う。個人的にこのシーンがディズニー映画の中で一番の魔法だと思ってます。

I've Got A Dreamで外の世界に出てランタンを見ることが夢だ、と言っていたラプンツェルが"You are mine"(=my dream)と「夢が叶うことが怖いのなら、新しい夢をまた持てばいいんだよ」と言ってくれたユージーンに対して最後に伝えるのがすごく良いですね。決して最初から自分にとっての王子様と結ばれることを夢見ていたわけではない。他のディズニープリンセスはここらへん結構雑に描かれている気がしていて、ラプンツェルより後年に公開されたアナ雪ですらアナとクリストフが結ばれたのも若干こじつけというか違和感があった。ラプンツェルは主人公の意志や話の筋がすごくしっかりしていて、ディズニーの王道をいきつつも他と一線を画していると思う。

追記:2023年10月28日ディズニー100フィルムフェスティバルにて鑑賞
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