田舎町で工場勤務するタケオ(玉木宏)はマスク姿で働くシホ(栗山千明)がいるカフェで食事をするのを楽しみにしている。
ある日テーブルの上の調味料を手を使わず動かすアサト(小池徹平)に出会う。
アサトはその特殊能力で他人の怪我した傷を自分の身体に移動させる事さえ出来てしまった。
その特殊能力でタケオやシホがかつてついた傷を自分に移動させたアサトだが・・・。
乙一原作作品。
久しぶりに鑑賞しました。
他人を傷を治すのではなく自分の身体に移動させるという、見ていてつらくなるお話。
特殊能力を発揮するSF的なストーリーだけでなく、主要3人の重くて暗い過去がなかなかキツイ。
救いが無い過去ばかりなんですよね。
特に小池徹平演じるアサトの過去が終盤に明かされるが唖然としてしまう展開。
自暴自棄になった彼が取った行動がまたつらくなるわけだが…。
このつらい行動からの無理やりな締めは強引過ぎるかな。
その点で印象が薄くなってしまった。