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ファニーゲームのryoのレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
3.9
ミヒャエル・ハネケ監督のダークサイドの方。
タイトルコールから知性や理性、倫理をメタ的に攻撃してやんぜ!という意気込みが感じられる。

残虐な瞬間はほとんどスクリーンに描かれることなく、観客のイメージの中にこそある。
理不尽で無気味な青年は『監督の使い』となって、観客たちのフィクションと現実の間にある『倫理の誤差』を弄ぶ。ホラーエンタメとして酔いしれることも許さない「愉快なゲーム」を仕掛けてくる。
面白い作品。(何だかんだ言ってホラー映画としても良いです)
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