ブラックチェリープラム

十二人の怒れる男のブラックチェリープラムのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.5
12人の陪審員が殺人事件を検証する密室劇。
偏見と、理性もしくは良心。それを複雑にする頑迷さや同調行動。
この良心とはアメリカの根本にある民主主義を想う一方で、おそらくだが、この映画を見ても尚、人間は頑固に筋道の通らないことを主張し続けるのか、と思ってしまう世界がある。
心理学のテキストのような映画でもあり、自分にも問いかけなければならない。

三谷幸喜脚本作から入った(あるいはこの作品以降に作成された多くの法廷劇に慣れた)ので、衝撃度は優しくなっていたが、名作に違いない。