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鬼畜のまのレビュー・感想・評価

鬼畜(1978年製作の映画)
3.4
松本清張原作、1978年の日本映画。
タイトルのインパクト… そして主演が緒形拳に岩下志麻な時点で何かやってくれそうな映画。

小さな印刷会社を営む男(緒形拳)。ある日その愛人が突然現れ3人の子供を家に置いてどこかへ消えてしまう。これに激高する妻(岩下志麻)。

仕方なく子供を育てようとする夫だが、他人の子供、ましてや愛人が産んだ子供に愛情など注げない妻は子供達に虐待を繰り返していく…

情けなくどこか憎めない主人公を緒形拳が熱演。どうしようもない男でコイツが鬼畜かと思ったら岩下志麻アンタも鬼畜かいっ!っていう話。

むしろ岩下志麻の方が酷い…と、思ったら緒形拳やっぱりお前も鬼畜かいっ!と思わず言いたくなる。

はじめはコメディ寄りかと思ったら徐々に雲行きが怪しくなり、途中からは子供たちが不憫でしょうがなかった。あんな親(育ても含め)だったらいつか機会をうかがって家出するか復讐すると思う。

最後の最後に人間らしさ出たかなと思ったけどなかなか救いようのない話でした。

脇役がやたら豪華。蟹江敬三、大滝秀治、田中邦衛、大竹しのぶなどなど。若い時の大竹しのぶさん可愛らしかった。
ま