デイジーベル

デビルマンのデイジーベルのレビュー・感想・評価

デビルマン(2004年製作の映画)
1.2
「絶対的な基準を作った歴史的作品」

◯新しい基準◯
酷い映画と出会ったら取り敢えず、
①「デビルマン程じゃないだろ…」
②「取り敢えずデビルマンと比べてみるか…」
③「まだデビルマンの領域には達してないな…」
という流れが出来上がってしまう。
絶対的な″基準″のひとつであり、駄作の最高峰でもある今作。今後生まれてくる駄作が、この作品の代わりになり得る日は来るのだろうか…(そもそも、そんな日は来て欲しくないが)

◯感想◯
「全く今の日本映画はだから駄目なんだ!」と怒っているそこの貴方、もしこの作品をまだ観ていないなら、この作品を観て初めて怒る権利がある。そう言いたくなる作品だ。
※劇場で1800円の身銭を切り、この作品を観に行った人や、円盤を購入してから初めて鑑賞した人は、特に激怒する権利があると言える。
駄作なりに何かが残ったり、酒を飲んでワイワイ楽しむ分には良いかもしれない…なんて甘い考えの人は、「時間の無駄」の意味を身をもって知る事になるだろう。


◯受賞◯
●2004年度文春きいちご賞〜文藝春秋の記者と映画評論家がその年度最低の映画を選出しランキングする賞。ネーミングはアメリカのゴールデンラズベリー賞に因んでいる。「デビルマン」は1位を獲得。
●第1回蛇いちご賞〜スポーツ報知の映画担当記者がその年度最低の映画及び俳優を選ぶ賞。きいちご賞と同じくアメリカのゴールデンラズベリー賞のパロディ的な賞である。「デビルマン」は全4部門の内、作品賞、男優賞(伊崎央登、伊崎右典)、監督賞(那須博之)の3部門を制覇した。
●第14回東京スポーツ映画大賞〜東京スポーツの客員編集長でもあるビートたけしが審査委員長となり発足した映画賞。数多くの映画賞でみられる作品賞や主演男優賞の他に「許しがたい作品賞」や「無念賞」などがある。「デビルマン」は上記の理由で特別賞を受賞。