涙

野獣死すべしの涙のレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1959年製作の映画)
4.5
#野獣死すべし

なんとなく借りてきた作品だけど、期待以上の作品だった。
社会への反抗心を体現したような主人公伊達(仲代達也)。戦争を生き抜き幼少期から社会を嫌い正しさを嫌った。大学生になり落ち着いたように見えたが留学の費用にする為、強盗や殺人を繰り返していく、、

フィルムノワール的な作品で淡々と犯罪を犯す伊達は常日頃考えていた社会へのうっ憤を晴らすように楽しみながら犯罪を行う。こんなにも悪いやつが主人公というのはこの年代の映画ではあまり見たことが無い。
車を乗り換えてにげたり、束になってる大量の鍵や、トレンチコートに中折れ帽だったり「サムライ」を意識しあた映画だなと思ったけどこの映画サムライより前だから監督絶対この映画見ただろ。
カメラワークが特徴的でかっこいい素晴らしい映画でした。
涙