小屋

大人は判ってくれないの小屋のネタバレレビュー・内容・結末

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

 やっと見れた!今までほとんどどの配信サイトでもみられず、DVDレンタルどこかでされてないかなあ〜と探していたが、いつのまにかunextに追加されていた!ありがたや〜。
 そして当たり前だけどトリュフォー初見作品。どうしても色々なところで見ることができたゴダールと比較しちゃうけど、『勝手にしやがれ』が大げさかつ作り物感がある作品だとすると、もっとナイーブでリアリズム的な手法の作品だと感じた。親の愛が欲しい、優しい少年が段々と非行に走っていき、大人から不良少年の烙印を押されて施設に送られる際に見せた涙が、彼が感情を出せた唯一の場面であるのが悲しい。
 ラストのシーンは、楽観的にも悲観的にもみれると思う(解放でもあるだろうし、期待はずれでもあると思う)。だけど、最後にこちらを向くのは、この少年に対してあなたはどう思うか?という問いかけであり、それがこの作品を現代まで残してる理由の一つなのかなと思った。
 青春逃避行ものの、原点とでも言えるような作品を見れて良かった。外ロケも多く、当時のパリの風俗を知ることができたのも楽しかった!
小屋

小屋