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恋におちたシェイクスピアのKotaのレビュー・感想・評価

恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)
3.6
※美しい台詞が多すぎて引用できない

ウィリアム・シェイクスピアが恋に落ちた事を実際の“ロミオとジュリエット”の台詞に乗せて美しく描く。1999年のアカデミー賞でまさかの7冠を制した今作を満を辞して鑑賞。“恋に落ちた”という見えない気持ちをこんなに美しく映すなんて…。

1950年代のロンドン、演劇小屋、女王、煌びやかな衣装、街並み、私たちが見た事もない世界に連れて行ってくれる。グフィネス・パルトローの美しさとそれを表現する台詞が眩しすぎて凄い。てか、ロミオとジュリエットの台詞って本当に綺麗で(もちろん日本語訳も素晴らしいのだけど)イギリス訛りの英語でずっと浸っていたい。

ストーリーは王道の起承転結で、主演の二人だけでなくコリン・ファース、ベン・アフレック、ジュディ・デンチなどの脇役達が物語に抑揚を加える。随所にユーモアもあり、特に薬屋役の人がめっちゃ練習してたのに本番でロミオの台詞飛ばす所とか、演劇に反対してた司教が終演後号泣してる所とか温かい笑いが沢山でホッコリする。

思ったより芸術というよりは観客に寄り添った作品で、誰がみても楽しめるやつだった。
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