ゆみモン

雑居家族のゆみモンのレビュー・感想・評価

雑居家族(1956年製作の映画)
3.2
原作:壺井栄
脚本:田中澄江
監督:久松静児

原作は壺井栄が自伝的要素を込めて執筆した新聞連載小説。
他人の子供を引き取って育てている女流作家(轟夕起子)とその夫(織田政雄)、彼らのもとに集まる人々の人間模様を描く。
自他共に認めるお人好し夫婦。
夫婦の間に実の子供は居らず、いつの間にか他人の子供を預かってしまう、その可笑しさ。

さらに、左幸子演じる爆弾娘?が転がり込んで来てさらに厄介なことに。そして、気がつくと好き勝手にやって来るのが伊藤雄之助。
もう作品の中での笑いどころの半分以上は、この伊藤雄之助が絡んで来る場面である。まさに稀代の怪優伊藤雄之助に相応しい。

家族とか血縁とか…永遠のテーマなのだと思い知らされる作品だ。