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アイガー・サンクションのYOKのレビュー・感想・評価

アイガー・サンクション(1975年製作の映画)
3.3
先週に引き続き、午後ローにて。

冒頭20分くらいを見逃して、ふとテレビに目を向けたら主人公のジョナサンが一夜を共にした女性に騙されてた。お?007か?

あらすじ読むと「表向きは大学教授、裏では政府の諜報機関に籍を置くジョナサン・ヘムロック」とあるので、ほんのりインディージョーンズみも感じる。こちらの方が1975年公開作なので大御所だけども。

人間関係はそこまで難しくないものの!恨み恨まれと謎のハニートラップ仕掛けてくる女性がいたりと、割りとわちゃわちゃしてる。

ジョナサンは「引退したんで」って断るものの請われて(&脅されて)アイガーって山に登るに至るわけだけど、このアイガー登頂メンバーも今ひとつ協調性がなくて、うーーーーんって感じ。

そもそもジョナサンに仕事を依頼したドラゴンの部下を殺した犯人を見つけるために登山に参加するって設定がかなり凄い。わざわざ危険なことをしに危険なことせんでも…って思わなくもない。けど、原作ある映画なのでそこを突っ込んだら元も子もないよな。

ジョナサンの友人であるベンがあまりにも良い人すぎて個人的に怪しんで見続けた。結果的にドラゴンは満足して終わったし、ジョナサンは絵画のことをばらされず(恐らく)金も手に入れられたし、友情もギリギリ保てたしで万々歳な終わり方なのかもしれぬ。

途中でジョナサンに放置プレイされるマイルズ(ジャック・キャシディ)のお顔が好きで他になんの作品出てるのかしらんって調べたらこの一作だけだった。無、無念…。

主人公が元スパイなので、スパイ映画大好きー!なんてノリで見たらだいぶ拍子抜けだと思う。スパイらしいことしてないので、スパイ映画観たいなって人はキングスマンや007を観よう。私はキングスマン過激派です。(大声)

じゃあこの作品の見どころってどこなのかって言うと、自然の美しさと怖さだとか、スタントマンやCGを使わず己が全てを演じたクリント・イーストウッドだったりとかだと思う。

実際撮影中に事故で亡くなった人もいるらしいので、随分と命懸けな現場で全てを演じきったイーストウッドすげぇ。下手したら致命的な怪我してたり命を失ってたのかもと思うと、御歳まで元気に監督兼俳優をしつづている彼ってスゴすぎるのかもしれない。

めちゃくちゃ面白い訳では無いけど、先週観た荒野の用心棒よりはストーリーを終えたのとキャラクターがすんなり頭に入ってきたので見やすかった感は強めだった。

来週の金曜の午後ローは、またまたイーストウッドの「ガントレット」との事なので、忘れなかったら観てみようと思う。
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