映画そのもの以前に予告編が本編のダイジェストをなしていたという事実。
というわけで中身に何の驚きもなく、予告編そのままに進行していく。
あっという間に夫が死に、未亡人となった妻に季節ごとに手紙が届けられる。
問題はこの件を呑み込めるかどうか。
死んだ夫が手紙によって妻の未来を縛り付けるという状態。
つまりは二人がそれほどまでに愛していたという事実。
それを裏付けるエピソードが一つ二つは欲しい。それであれば手紙に素直に納得できたはずだ。
アイルランドの景色や音楽のよさは良いのだが、題材を巧く構成すればよくなったはずだ。